TENDER UNOFFICIAL BLOG

北海道の鉄道シーンを中心に紹介しています。

興浜南線跡をたどる

10月の3連休は名寄本線と興浜南線の廃線跡をウォーキングしましたが、今回ご紹介するのは興浜南線の方です。
前日は、雄武町の日の出岬にあるホテルに泊まっています。
ホテルの窓には、朝のオホーツク海が広がる素晴らしいロケーションでした。


同行者と別れて私だけ先に出発、マイカーをゴール地点である興部の道の駅に停め、雄武行きのバスに乗りました。
バスはホテルを通過するので、同行の友人と合流、雄武の道の駅に向かいます。
図①の道の駅は興浜南線の雄武駅跡に建てられました。


道の駅おうむの光景です。
ここは北紋バスと宗谷バスが発着し、興部と枝幸を結ぶバスの結節点となっています。
テレビ東京系のローカル路線バスの旅でも登場し、宗谷岬まで無事ゴールしていました。


記念碑もあり、廃線の日は「休轍」とありました。
廃止とは書きたくないですよね、やはり。


雄武の駅を発車した後は、短い橋を渡っていたようです。
地図②橋脚の土台跡を発見しました。


雄武町には、日本最北端のローソンがあり、店舗の壁にもその旨がしっかり表示されています。


図③の位置で、いったん国道と分かれて線路跡を歩くことにしました。


まあ、何にもないんですけどね(笑)。


線路跡が国道から遠くなる地点で国道に戻って歩行を続けます。
行く手の左側は青いオホーツク海を眺めることができ、本当に気持ちのいいウォーキングでした。
前日の雨降りとは全然違い、牛さんものんびり草をはむ、文字通り牧歌的な光景が広がっていました。


元沢木辺りで、再び短い橋の土台を発見しました。
図④の位置がそれです。


廃止から37年、松の木がすっかり伸びていました。


2時間程かけて前日に泊まったホテルまで戻ってきました。
ここが興部までの中間地点です。
線路は、勾配を迂回して日の出岬の近くを回るように敷かれておりいました。
それでも元沢木の仮乗降場からは結構な上り勾配でしたよ。
ホテルの横、図⑤の位置で沢木に向けて下り始めています。


沢木の集落では踏切跡に継電ボックスを発見しました。


図⑥の位置が踏切です。


図⑦は沢木駅跡、国道沿いの郵便局やガソリンスタンドのすぐ裏手で、駅跡は公園になっていました。


駅の東側、図⑧は踏切跡ですが、写真を撮り忘れたようです。
再び国道を歩き始めました。


なお順番が前後しますが、沢木の集落に入る前に、御西川を渡る橋梁が遠くに見通せました。
図⑨の場所で、国道からのアクセスもかなり困難な様子でしたので、近づくことは断念しました。


道路とも離れた場所で、壊す方が費用がかかったのでしょうね。


ここからは国道をひたすら10キロほど歩くしかありません。
興部との町界は結構な上り勾配で、歩道もないのでヒイヒイ言いながら歩いていました(苦笑)。


意外に雄武町は南北に細長く、興部町中心部まであと3キロほどのところで町境となりました。


興部の中心部で、線路は国道238号線をアンダークロスします。
図⑩の位置で、名寄本線も寄って来て合流しました。


名寄本線との合流地点です。


アンダークロスを逆サイドから見た光景です。


前日と同じ道を通り、ゴールである興部の道の駅に着きました。
前日より少し長く歩きましたが、天気が良かったので助かりましたよ。
友人とともに、ゆっくりルゴーサエクスプレスを見学して、この後は安楽に名寄本線を名寄まで廃線巡りとしました。


2日間で50キロくらい歩き、すっかり疲れましたがいい運動にはなりました。


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